つい先日、日経新聞に、興味深い記事が載っていました。
エコキュートを昼間に稼働!?
びっくりです。
省エネ住宅の世界では、これまで、
深夜電力を使って明け方にわき上げるのが”常識”でした。
電気代の単価が安い深夜電力を使うのですから、
疑問の余地もなく、それを当然と考えていました。
でも、読み進めるにつれて、「昼間にわき上げる!?・・・短時間で沸く? 使う時間帯までのロスが少ない? 太陽光の発電時間帯にかぶってる?・・・なるほど‼☆」
広い視野から考えることが大切だなぁと、
改めて思わされた次第(○´―`)ゞ
自宅では、エコキュートタンクをわざわざ屋内に移設して、熱ロスを下げる北海道方式を試していますが、うちのタンクはたいへん断熱性能のいいジャケットを着ているようで、上に置いた温度計は、上がってもせいぜい30℃ほど。想像以上にロスが抑えられているようで、ちょっとがっかり(?)していたので、この昼間稼働に変えてみてどうか、また、試す楽しみができました。
たまたま参加したオンラインセミナー。タイトルは
『電力需給逼迫と原発再稼働ーーー望ましい解決策とは』
はい、住宅関連ではありません(○´―`)ゞ
上にご紹介した日経新聞のエコキュートの記事、これがきっかけで、「あさって、こんなセミナーやるんだよ」と古い友人からのメールにあり、ちょうど時間も空いていたので、野次馬が(笑)参加した次第・・・
省エネで快適に暮らせる住宅を提供したいという気持ちをいつも持っている私にとって、すごい資料が出てきたので、思わずパシャッ(画面キャプチャ)したのが、この画像です。
細かくて見えづらいですね・・・ごめんなさい。出典は
”長期的な安定供給とカーボンニュートラルの両立に向けた事業構造変革について”https://www.tepco.co.jp/press/release/2022/hd11136_8712.html
2022年4月28日 東京電力ホールディングス株式会社 だそうで、ググったらpdfファイルにすぐ行き当たります・・・
CO2削減量あたりのコストが、下に行くほど安く、上ほど高い、のですが、
ここに挙がっている数々の削減手段の中で「断熱」がなんといちばん左下、一番コスパがいいと示されていました!
しかも、電化マークも蓄電池マークもついてません(あ、もちろん製造や施工に電力は必要ですが、しつらえてしまえばその後はエネルギー使いません)やっぱり断熱はむちゃくちゃ大事なんですね。方向性は正しいよと、後押しされたみたいで、なんだかうれしくなりました。 (2022/9/6)
「わたしは将来、自分の孫から、
なぜ何もしなかったの?
いまから行動しているのです」
「気候のための学校ストライキ」中のトゥーンベリさん
15歳の少女が、気候変動に対する大人たちの無策を訴えて、毎週金曜日、国会議事堂前で、ストライキを行っています。
スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんです。
彼女のことばに耳を傾けると、建築に関わる私たちとしては、
もっと情報を伝えなくてはと心を動かされ、このページをアップしました。
わたしたちは「地球温暖化」という言葉を使っていますが、
その実態は、「地球灼熱砂漠化」なのです。
国連本部での重要な気候サミットに参加するため、ヨットで2週間にわたる大西洋横断航海の末、ニューヨークに到着するトゥーンベリさん
「あなたたちは子どもたちを愛していると言いながら、
子どもたちの未来を奪っているのです」
真実を語れない未熟なみなさんが
その負担を子どもに課しているのです
普通の人々こそが真の力を発揮できるのです
・・・
使っていないコンセントを抜く、レジ袋をもらわずエコバッグを使う、etc.
生活のなかで、エコ意識が高まってきている中で、
性能がよくない住宅による無駄は、まだよく理解されていないと聞きます。
(ちなみに、レジ袋を毎日1枚断ることによるCO2削減は、
年間約5.8㎏だそうです。
一方、住宅で生活することによる排出量はトンの単位(約4.5t)
身近な単位になおすと、45キロのうち58グラム減らせるってこと・・・
ダイエットで考えると、効果としてはかなり微妙・・・
あ、もちろん、CO2と気温上昇の関係を疑問視する声もなくはないですが
「とやま環境フェア2019」でもらってきた気象庁のリーフレットでも
言い切っちゃってます↓
まあ、少なくとも
暖房費・冷房費かけて
家の外の空気を
あっためたり涼しくしたりしてるって状況は
誰もうれしくないし、賛同もできないでしょう。
少なくとも、これから建てる、リフォームする、のであれば、
断熱性と気密性を十分高めておくことです。
健康寿命にまで関わってくるのですから、
小さなエネルギーで、温度差が小さい、
快適な状態で暮らせるようにしておくことです。
イニシャルコストをかけて、
高性能な住宅にしておけば、
暖房や冷房のエネルギーを家の外にばらまかずに済みます。
少しの光熱費で、家の中の温度差も少なく、
快適に、長く、健康寿命を楽しめるのです。
長く健康に暮らすほど、結局、費用も安く済みます。
高性能な住宅にしておかない理由は
どこにも見つかりません・・・
「あと、5年かそこらしか住まない予定であれば、
冬は暖房バンバン焚いて、夏も冷房ガンガンかけて、
そとの空気をあっためたり、冷やしたりする分が多くても、
まあ、いいんじゃないでしょうか。ほんとに、5年ほどなら。
でも、そういうつもりで新築やリフォームすることは、少ないでしょう。」
(↑老後が心配?・・・より)
全然、だめですね。
5年間だとしても、地球環境には、良くないです。
ありえない例示とはいえ、
こんなこと、文字にするようじゃあ、だめなんだということを、
気づかせてもらいました。
学校に行ったって、自分たちが大人になるころに、
地球自体が普通に住めないところになっているかもしれない・・・
トゥーンベリさんの、気候のための学校ストライキ
その問いに本当にちゃんと答えられる大人って、
どのくらいいるんでしょうか・・・
自分にできることを先延ばしにしない。
少なくとも、そういう責任は果たしたいと思います。
わたしたちは目を覚まさなければいけないと、
改めて思いました。
知らなければ、行動のしようもありませんが、
知ったうえで、行動しないのは、グレタさんから「悪」と言われてもしかたありません。