見学会にすでに来られた方はご存知なのですが、
当社の住宅の暖房・冷房は、家全体をエアコン1台でまかなうのが標準です。
居室の数だけエアコンをつけた住宅も、世の中にはありますから、
比較するとたいへん経済的で、しかも家の中の温度差が少ないので、快適です。
台数が少ないので、エアコン代、つまりイニシャルコストが小さく、
台数が少ないので、電気代、つまりランニングコストが小さく、
台数が少ないので、買い替え費用、つまりメンテナンスコストが小さい。
いいことずくめです。
ところが、当たり前のことながら、
エアコンが設置されていないと、暖房も冷房もできない・・・わけです。
もちろん、お日様に素直な設計 を心がけて、
・冬はできるだけ日射取得
・夏はできるだけ日射遮蔽
するように設計しているのですが、
それでも、北陸の冬は、無暖房で快適に過ごせるほどの日射しを、安定的に期待することはできませんから、
当社では、季節がきたら、暖房も冷房も、ゆるい運転で24時間つけっぱなし、というのが基本です。
(家の断熱性・気密性が十分に高いので、こういう運転の仕方でも、驚きの電気代になります)
(もちろん安いほうにです・・・(笑))
さて、今回の完成“直前”見学会では、
なんと!!
エアコンが、見学会前夜、夜8時になっても、まだ設置されてない
という事態になりました w(゚o゚*)w
それでもなんとか、夜9時には設置完了して、運転開始できたのですが、
基礎や床が温まるのに、普通は1週間くらいかかるという話を聞いているので、
普段どおりの性能が発揮された状態を
今回の見学会で体験していただくのは
かなり難しいかも・・・
と考え、異例の
「暖かい服装でお越しください」
というお願いを、HPに出させていただきました。
無垢の木と自然素材の塗り壁に包まれる雰囲気や、間取り等々、は問題なくご体感いただけるので、
あと、暖かさについては、
「当社事務所(見学会場から車で5分ほど)が、同じような暖房の仕方をしているので、
もしお時間が合えば、そちらで体感いただくことが可能です」
という、異例のお願いでした。
実は、こんなお願いを思いついたのは、
あるお施主様の一言があったからでした。
ちょうど1年前にお引渡ししたそのお施主様宅へ、
今回の見学会のご連絡に、前日夕方、チラシをお持ちしたとき、思い切って、
「実はまだ、エアコンがついてないんですよー」
とお話ししたんです。
とても驚かれるかと思いきや、奥様は全く動じず、さらっと、
「じゃあ、あったかい格好で行きます!」
とおっしゃられたんですね。
それを聞いて、こちらがびっくり。
(普通、冬に住宅の見学会に行って、暖かくなかったら・・・驚きません?(○´―`)ゞ )
でもちょっと考えて、納得しました。
このお宅も同じ方式なので、玄関に入るなりとても暖かくて、
ふと足元に目をやると、お施主様は・・・裸足です。
なるほど、この方式が暖かいことは十分体感していらっしゃるから、
見学会場が暖かくなくても、ぜんぜん気にされないのだな・・・と思い、
そうか、それなら、暖かさについては、事務所で体感いただくようにすれば・・・
と考えて、異例のお願いをアップしたのでした。
ふたを開けてみれば、前夜9時の暖房スタートでも、
ちょうどの暖かさになりました。よかった~
(むしろ、まだ乾ききってない塗り壁からの湿気で、
普段ならめったに結露しないAPW330が結露するのを拭くのが大変だったくらい(○´―`)ゞ )
当社の住宅をまだ体感されてない方は、どこかできっと、ご体感くださいね。
・冬でも家を広く使えて(どこも同じような温度ですから)
・頭寒足熱の原理にも沿っていて(床全体が輻射熱で温まり、冷たくないのです)
・本物の自然素材に囲まれて(混ぜ物の多い自然素材も世の中にはたくさん出回っています)
健康的に、快適に、安心して、長く住んでいただける住宅ですので。
2018/12